展示魚を釣る

当水族館の外池は公園へ通じている通路に面しています。
この水槽にはチョウザメニジマスソウギョ・コイなど色々な生物を飼育しています。
中でもニジマスは体が大きく、動きも速くて餌を与えると迫力ある姿を見せてくれますが、
魚食性が強いため小さな魚を食べてしまいます。
今度カラフルな錦鯉の稚魚を展示する事になったのですが、ニジマスに食べられてしまっては大変なので、大型のニジマスを学習館の池へ移すことにしました。
この日は休館日でボランティアさんにも手伝っていただきました。
投網や巻き網でも捕獲出来ますが、ニジマス以外の魚にも傷がついてしまうので今回は《釣り》で捕獲します。
展示魚を釣るときは針が刺さっても大きな傷にならないように《かえし》をつぶしてあります。
《かえし》とは魚から針が外れにくくする突起のことです。
写真の左側の針は《かえし》をつぶしていません。

餌はいつも与えている《乾燥オキアミ》です。

まき餌をすると一斉に寄ってきます。
一番始めに食べに来るのがニジマスなので簡単に釣れます。

網の中で針をはずします。

魚が弱らないうちに、全力で走ります(距離100m)

約1時間で6尾の移動に成功しました。
少し痛くてごめんなさい。
ゆっくり傷を治してね〜

(TM)
※職員監修の下でおこなっている作業です。
 公園内では釣りをしないで下さいね。