[お知らせ]水族館のご愛顧有り難うございました。
 日頃から富士湧水の里水族館の運営につき、ご理解とご協力をいただき有り難うございました。3月30日をもちまして、県直営の営業を終了しました。
 本年度も参加型イベントの強化、魅力ある特別展や企画展の実施、アユの行動展示など来館者の満足度向上、展示の質向上等に努力してきました。
 その結果、経済状況の好転しない中にあって、冬季の天候にも恵まれたこともあり、入館者数12万7千人、対前年比99%と順調に運営することが出来ました。このことは、ご理解とご協力をいただいた皆様のおかげと職員一同感謝しています。



 4月1日からは(株)桔梗屋が指定管理者として運営を行いますので、スタッフの多くが異動や退職になってしまいますが、富士山に一番近い水族館であることに変わりはありません。

 引き続きご愛顧の程よろしくお願いいたします。


 ボランティアのみんなもどうもありがとう!!


 それではまた会う日まで、さようなら


展示魚を釣る

当水族館の外池は公園へ通じている通路に面しています。
この水槽にはチョウザメニジマスソウギョ・コイなど色々な生物を飼育しています。
中でもニジマスは体が大きく、動きも速くて餌を与えると迫力ある姿を見せてくれますが、
魚食性が強いため小さな魚を食べてしまいます。
今度カラフルな錦鯉の稚魚を展示する事になったのですが、ニジマスに食べられてしまっては大変なので、大型のニジマスを学習館の池へ移すことにしました。
この日は休館日でボランティアさんにも手伝っていただきました。
投網や巻き網でも捕獲出来ますが、ニジマス以外の魚にも傷がついてしまうので今回は《釣り》で捕獲します。
展示魚を釣るときは針が刺さっても大きな傷にならないように《かえし》をつぶしてあります。
《かえし》とは魚から針が外れにくくする突起のことです。
写真の左側の針は《かえし》をつぶしていません。

餌はいつも与えている《乾燥オキアミ》です。

まき餌をすると一斉に寄ってきます。
一番始めに食べに来るのがニジマスなので簡単に釣れます。

網の中で針をはずします。

魚が弱らないうちに、全力で走ります(距離100m)

約1時間で6尾の移動に成功しました。
少し痛くてごめんなさい。
ゆっくり傷を治してね〜

(TM)
※職員監修の下でおこなっている作業です。
 公園内では釣りをしないで下さいね。

腹ぺこソウギョ?!

 3月に入り徐々にですが、春が近づいてきている気配を感じますね。


先日、外池に新たに23匹のソウギョが仲間入りしました。

かなり大きいものもいたので入れるのに一苦労でした。。

そんなソウギョ達、腹ぺこなのか、「草魚」と書くくらいですから、水草が大好きなんですね☆
どのくらい好きかというと・・・この写真いっぱいに生えていた水草をわずか2日で
ペロリとキレイに食べてしまいました。
水草は外池にいるキンギョやコイの隠れ家にもなってますので、
   
キンギョやコイはヒヤリとしてるかもしれませんね(^^;)
夕方から夜にかけて食べているみたいなので、パクパクと食べている様子は、
写真が撮れ次第ご報告させていただきます。(^^)/           渡辺

春爛漫

 ここのところの暖かさで水族館の回りに残っていた雪も殆ど溶けてしまいました。流れる水も心なしか春めいてきました。
 


 目の前の桂川も3月15日に解禁を迎え、釣り人でにぎわっています。解禁日は他の渓流が降雨で濁る中、湧水が多く濁りに強い忍野の川へ釣り人が集まってきたようです。


 先日ご紹介した「ホトケドジョウ復活プロジェクト」の募金箱の隣に、ホトケドジョウを展示し、募金箱もパワーアップ?しました。

 募金箱の投入口が可愛いホトケドジョウの口になりました。ボランティアのモモちゃんは何時頼んでもいい絵を仕上げてくれます。募金箱がお腹いっぱいになると良いですね。

 募金箱の絵、キャッチフレーズを含め私はかなり気に入っているんですが、如何でしょうか?

 ホトケドジョウがビックリしないよう水槽にマジックミラーを張っていますが、そのため小生が写り込んでしまいました。お恥ずかしい・・・。

 なぜビックリさせないようにしてるかと言いますと・・・。
 水槽を上から見ると、ホトケドジョウが泳いでいます。

 そこに指をつっこむと、

ホトケドジョウが寄ってきて、指を餌と間違えてチョンチョンと突っつきます。 

実はこの体験を皆さんにやっていただこうと思い、現在最終調整中です。お楽しみに。  by浜 

ボランティアさんのお仕事

当水族館では飼育の仕事に深くボランティアさんにもかかわっていただいています。
こちらからはボランティアさんへ一切報償を差し上げていません。
言うなら《交通費を出してまで水族館の手伝い》をしていただいてます。
そんなボランティアさんにこちらから差し上げられる物は《経験》だけです。
《良い経験》《嫌な経験》色々あると思いますが、楽しく作業やお客様とふれあえるよう職員も努力しています。
ボランティアさんが来館してはじめにすることは《打ち合わせ》です。
今日はどんな作業をするか・お任せしている給餌体験の配置について等、今日の流れを話し合います。
わかりやすいように《本日のメニュー》を書きました。

これを元に作業分担や時間割を考えます。
それでは、ボランティアさんの活躍風景をどうぞ!!
貝殻工作です。
ボランティアさん1名で大勢の方に手順などを説明しています。

メニューの《BY》とは《バックヤード》の略です。
水族館の裏方作業をすることになります。
写真はBYの水槽から魚を取り上げて、展示水槽へ移動させる作業です。

次は中流水槽でウナギの体長を測ったり、清掃をしています。

このとき水槽の展示生物が見えなくなってしまうので、観覧側に説明係を配置して清掃の方法や魚の雑学をお話ししています。
お客様相手のおしゃべりは難しいですが頑張っています。

バックヤードに置いてある水槽の清掃もしていただきました。

ボランティアさんのメインの活動は《二重回遊水槽の給餌体験》です。


本日も盛りだくさんの活動内容でした。
しかも、どんな活動でも笑顔で、文句は一切聞いたことがありません。
日によっては、バテバテで帰りのバスの中で寝てしまうそうです。
本当にいつもありがとうございます。
職員もボランティアさんの《経験》になるように努力していきたいと思います。
そしてこれからもよろしくお願いします。(TM)

今月のマンスリー水槽

3月ということで、今月のマンスリー水槽は卒業式をイメージして作ってあります。
この水槽でもアクア学園の卒業式が行われています。中に展示してある魚は「チェリー・バルブ」と「ロージィ・テトラ」です。
こちらが、チェリー・バルブで、
こちらが、ロージィ・テトラです。
この水槽のデザインは、毎週日曜日にボランティアとして水族館のお手伝いをしてくれる、帝京科学大学アクアシップのみなさんが考えてくれました。とってもかわいい水槽に仕上がっていますので、ぜひご覧になって下さいね♪♪       K・M

ホトケドジョウ復活プロジェクト 

水族館のある忍野村には、ホトケドジョウという魚がすんでいます。
ホトケドジョウが好きな場所は、流れがゆるやかで、水中には多くの植物があり、岸辺が土でできている、川と田んぼの行き来が自由にできる場所です。
しかし、いろいろな調査を行った結果、ホトケドジョウが安心して住め、子育てできる場所は、とっても少ない事がわかりました。
 このままでいくと、「ホトケドジョウは絶滅してしまう」のではないかと、心配しています。
そこで、『ホトケドジョウ復活プロジェクト』を地元の方々と共に立ち上げる事となり、NPOおしの名水倶楽部が募金箱を水族館に設置しました。


 
どうぞ、ホトケドジョウとこの素晴らしい自然を守れるよう、皆様の善意の思いを寄せて頂けますようよろしくお願いいたします。

                                   byやまぴー