コイ?の季節

 水族館に「鯉」はいますが、今日ご紹介するのは、アユの「恋」です。
 夏は清流で一生懸命石に生えた藻類を食べていたアユ、縄張りに入ってくる他のアユを追い出して、餌を一杯食べて大きくなりました。
 秋風が吹く今日この頃、アユたちにとって恋の季節がやってきました。川を徐々に下流に下り、川底が小石の産卵場へたどり着きます。この時雄のアユ達は、雌にすり寄り産卵に加わろうと必死です。
 水族館の外池のアユたちも、体色が婚姻色(背中は茶色、体側は黒色)に代わり、一心不乱に追いかけっこをしています。本来の産卵場は最下流の早瀬で行われ、ふ化した魚は一日で海まで流れ着きます。水族館はそんな産卵場よりもとても上流にあり、途中にダムや取水があります。このため、うまくふ化したとしても海までたどり着くことはとても困難です。それでも一生懸命産卵に加わろうとしているアユたちを見ていると、心に秋風が吹いてゆきます。

アユ釣りの季節ももうお終いです。今年は大きいアユ
が釣れなかったなー・・・・。  by浜